カツ丼

最近どうもYシャツの首周りやらスラックスやらがきつく感じるテツです。多分服の生地がここ最近の寒さで乾燥して縮んだんじゃないかと勝手に思ってるんですけど単純に太っただけですか。そうですか。


朝、バス停で寒い中バスを待っていると、何やらどうみてもキモイおっさんがフラフラ歩いてきました。「大抵こういうオッチャンって声を掛けてくるんだよな、ウザイ」等と思ってたら本当に声を掛けてきやがりました。マジウザイ。何か臭い。

おっさん「ねえ、お金貸してくんない?」

「お前は一体何者や」と言う表情だけをして無視ってたんですが、何度も同じ言葉でしゃべり掛けてきます。こういう時に限って僕一人しかバス停にいないんですよね。おっさんはしばらくすると別の言葉を発しました。

おっさん「ワシ昨日から何にも食ってないんや。頼むけえ金貸してくれんか」

「お前のその弛んだ腹は一体何食べてるんだ」と言う表情を追加して更に無視ってたんですが、このおっちゃんが本当にしつこくて。ずっと「金を貸してくれ」と言う単語のみを発していました。「ああ・・人間こういう風になってしまったらなんか切ないよね・・・」と考えると、するとどうでしょう!さっきまでウザかったそのおっさんが愛らしいロボットのように見えてくるはずも無いでしょう!


テツ「あのね、その大きな道路をずっと右に行くと、トンネルが見えてくるんよ。その右側にある大きな建物に行くと、お金は貸してくれんかも知れんけど、カツ丼奢って貰えるよ。そこ行きんさい」


そう言うとそのおっさんは「え!カツ丼!」とだけ呟きその場を離れました。そのおっさんはカツ丼を頭一杯にして警察署を目指して旅立ちました。