専門学校の思い出①

「読むクスリ」が立ち上がったのは2001年10月1日です。もう無駄に、本当に無駄に丸5年も続けてきた訳ですね。6年目突入のテツです。保存してあった昔のログを見直してみたんですが、無駄に力が入ってて読んでて気持ち悪かったです。


新人の面接をしてくれ、というので自社に戻って面接をしたことがありました。出身校は、と聞くとなんと僕と同じ専門学校卒業でした。「リボンは貰った?」と質問してみました。卒業生にしか分からない質問です。その人はあまりその話題に触れたくないようでした。よっぽどいやな思い出でもあったんでしょうか・・・

専門学校に入学すると、否応なしに江田島と言う島に1年生全員で合宿に連れて行かれます。そして3泊4日の合宿の中で、「3つのリボン」を先生から受け取るのがこの合宿の目標となるのです。(今の時代にあるのかは知りませんが)そして、この合宿がただのお遊び合宿では無いことを徐々に実感してくるのです・・・。合宿所には「希望の橋」と言う名前の橋があり、これを超えたところに広場があるのですが、ここが「地獄の橋」と変わるのです・・・



第1の試練、整列・点呼

第1の試練として、5人一組として、整列・点呼を行い、すばやくかつ正確に行えたチームのみがリボンを貰え、次のステップに進むことが出来ます。整列?点呼?余裕じゃん、って思うでしょ?甘い、甘すぎるよ。5メートル位離れたところからダッシュで並んで、1,2,3,4,5って点呼するのを5秒くらいでこなさないといけないのよ?ほとんど点呼なんてみんな一斉に数字を叫ぶからね?それで合否決定は先生の機嫌しだいだからね?

ちなみに、あちこちで意味も無く、男女問わず先生に殴られてる音がします。なんで殴られたのかは、今も理由が分かりません。殴る前に「メガネを取れ!」と微妙なところで冷静だったりします。これが先生による洗脳です。この試練で多分半分くらいの人間が涙を流します。僕らのチームはこの試練を最後に抜けて、「やっと終わった・・・」と泣きました。


第2の試練、鬼十訓

第2の試練は暗記です。電通の鬼十訓と呼ばれるものを丸暗記し、先ほどのチームで先生に挑み、「第何条!」と指差されたものから鬼十訓を読み上げるのです。読み上げる、じゃないな。叫びあげる、だな。覚えてなかったり、舌をかんだり、先生の目をそらしてしまったら不合格です。ちなみにここでも殴られてます。「気合が足りん!」とか言われました。もう、どうでも良かったです。空が、青かったです。夜中にトイレで必死に覚えた記憶があります。


第3の試練、校歌斉唱

最後の試練は校歌斉唱です。丸暗記した校歌を先生の前で歌い上げる、のではなく腹の奥から叫び上げます。男も女も関係なく、もうよだれとか鼻水とか出まくりですよ。ここまでくると「自分は何をやってるんだろう、ここはコンピュータの専門学校じゃなかったのか?」等と言う質問は些細に思いえてくるのです。「俺は!この!魂を!先生たちに!伝えるんだ!」などと思えてくるのです。ここまでくるともう洗脳が完了しています。


こうして3泊4日の地獄の合宿は終わり、皆ジャージに3色のリボンを付けて帰るのです。こうしてクラスの団結力は高まり、「学校生活は先生によって成り立っている」という刷り込みが完了するのです。これが1年生の時の軍隊のような合宿でした。2年生のときの江田島合宿は・・・次回。