フラグ

晴れた日にチャリンコを漕ぐと、尻の穴に汗が溜まるようになりました。テツです。正直、気持ち悪いです。ズルッと脱いでガーッと拭きたい衝動にかられます、通勤中に。


そんな衝動の中、今日も元気に自転車を漕いでおった訳です。自宅から会社まで30分以上あります。途中で巨大な橋を越えることもあり、会社に着く頃にはもうヘロヘロになってます。なるべく早く着きたいが為に、裏道を通ったりします。

あと少しで会社に着くと言う事で、残しておいたパワーを振り絞ってスピードを上げました。すると、いきなり横の脇道から1台のチャリンコが飛び出して来たのです。車は急には止まれません。フルブレーキしましたが飛び出してきたチャリンコの前輪に横からぶつかってしまいました。

びっくりして相手を見ると、すらっとしたOLさんでした。この場合どちらが悪いと言う訳ではなく(多分優先道路がこっちなんだから向こうが悪いとは思うのだが)とりあえず謝ろうと声を出そうと思ったら。



女「ちょっと!あぶないじゃないですか!



なんかね、カチーンと来たんですよ。女性に怒られるのは家に帰ってから毎日の事なので問題ない(?)んですが、言い方がむかつく。ちゅうかそっちが悪いんじゃないんかい。あんたが飛び出してきたんじゃないかい。自分を正当化するな。


テツ「いや、そっちが飛び出して・・・・」


女「あなたがスピード出しすぎなんですよ!!



なんだコイツは!だからあなたが飛び出してきたからでしょ。朝からMK5ですよ。マジでキレチャウ5びょうまえ、ですよ。脳内にある、ありとあらゆる罵詈雑言を集めてこいつに投げかけてやる。んでもって「ああ、私が悪かったのです」とか「ああ、あなたが正しいのです」とか「ああ、私の財産あなたに差し上げます」とか言わせてやる。



女「もう!気をつけてくださいね!遅刻しちゃう!



そういって、僕に何の反撃の機会も与えられるまま、彼女は去っていきました。ムカツク!ガッペムカツク!!怒りが収まらぬまま会社に着きました。こっちも反撃してやりたかったという後悔で一杯です。しかし、ふと気づいたのです。



「フラグ」というやつが立ったのか?




この後、会社朝礼で新しい社員が紹介されたらその人がさっきの暴言女で、「あ、さっきの暴言女!」「あ、さっきの爆走男!」とか同時に叫んで、上司に「なんだ君達は知り合いなのか、じゃあ席はテツの隣だ」とか言われて、気がつけば二人は親密なコーディングをする仲になるとかいうフラグが立ったのか!凄い!それなんてエロゲ!なんて妄想を朝っぱらか繰り返してると朝礼が始まりました。



上司「えー、今日より入場となる協力会社の方を紹介します」








!!!!!!キタコレ!!!!!!!!









禿げたオッサンが紹介されました。本気でビックリした。妄想って楽しいね。