城とジオングと私

昔、小学生くらいだったと思う。親に、プラモデルを買ってもらった。2つ同時に買ってもらった。正確に言うと、1つ買ったらもう1つが同時に付いて来た、もっと正確に言うと、1つが欲しかったらもう1つも買わないと売らないと店が言うからやむなく買った、という感じだったと思う。俗に言う抱き合わせ販売である。

1つは、「機動戦士ガンダム」というアニメに出てくるロボット、ジオングだった。梅干を食べたような顔に鹿のような角が生え、スカートを穿いて足が無いという変わったモビルスーツだ。何故ガンダムで無いのだろうと今考えれば思うのだが、ジオングだった。当時の僕にはジオングが心の琴線に触れたのだろうか。ちなみにガンダムは当時見ても居らず、全く知らない。

もうひとつは、箱庭である。姫路城の箱庭。城を再現し、池や緑を再現し、眺めるだけのプラモデルである。なぜこんなものまで作らないといけないのだろうか、と当時の僕は思わなかったのだろうか。逆にこっちに僕はそそられたのだろうか。当時の僕にとって実はジオングがおまけだったのだろうか。思い出せない。

ちなみに、僕は生粋の不器用で、よくプラモデルを作る気になったな、と今の僕は思う。実際、作り上げたジオングは翌日には腕が取れ、首がとれ、また箱庭は木が倒れ、もげたジオングの首が転がり込んでくる有様だった。結局何も残らなかった。それ以後、プラモデルを手にしたことは無かった。















だから僕はフィギュアで行こうと思います。百式が好きです。でも。MK-Ⅱのほうがもっと好きです。

GUNDAM FIX FIGURATION #0026 RX-78 Ver.Ka
GUNDAM FIX FIGURATION # 0012 ガンダムマークII ティターンズVer